2012年1月29日日曜日

芝生と放射性物質の関係 守谷市の場合

守谷市立松ケ丘小学校では、ここ数年、「おやじの会」が中心になって校庭の芝生化を進めてきました。

この活動は守谷市の「校庭芝生化のモデルケース」に位置づけられており、守谷市でそれなりの予算を確保していただいています。昨年は、
・4月下旬に芝苗の育苗
・6月上旬に芝植え
のスケジュールで進めていましたが、そこに持ち上がったのが守谷市内の放射能汚染の問題です。

守谷市が放射能汚染のホットスポットと呼ばれる状況であるのが話題となったのは昨年5月ごろのことです。そして放射能汚染については
「芝生の部分があぶない!これから芝生化しようとしている松ケ丘小があぶない!!」
として、非難する声があがるようになりました。



これを声高に叫んだのは、おろらく現在の守谷市で最強の圧力団体ではないかと思われる「放射能汚染から子どもを守ろう@守谷」でした。この会が「芝生が危ない実例」として持ち出してきたのが、土浦市の右籾小学校です。

下記リンクは土浦市による放射線量測定結果です。これは現時点での最新版ですが、昨年5月ごろの同様の測定結果を取り上げ、
「芝生化されている右籾小学校は他の学校よりレベルが高い!危険だ!!」
という主張がなされました。ちなみに、この右籾小学校は私たち「松ケ丘小学校おやじの会」が芝生化の先行事例として見学させていただいたところです。

土浦市:小・中学校、幼稚園の放射線量測定結果

確かに、一見すると他の学校よりも高い放射線量が計測されているようにも見えます。しかし、これが統計的に有意な差なのか疑問は残ります。また、この程度の放射線レベルがどの程度危険なのかについても議論があるはずです。にもかかわらず、守谷市内では

「芝生は危険だ!子どもたちをまもれ!松ケ丘小学校は芝生化をやめろ!」

という声が大きくなり、私たちおやじの会にも圧力がかかりました。

おやじの会では対応を協議しました。その結果、
・芝生化することによる放射線の危険性について素人では判断できない。
・芝生化は守谷市の事業に位置付けられており、勝手に中止できない。
・守谷から中止の要請がない限り、活動を予定通り継続する。
ことになりました。当日しては理性的で妥当な判断だったと考えています。

松ケ丘小学校での芝植えは予定通り行われ、生育も順調。植え付けた場所はきれいな芝生で覆われました。一方で、守谷市内では放射性物質の除染を求める声が日増しに大きくなり、まず対象となったのが幼保・小学校の校庭でした。結局、守谷市は市内の幼保・小学校の校庭の表土を除去することで除染する方針に決定しました。

松ケ丘小学校の先生方は、せっかくきれいに生えそろった芝生を何とか残したいと考え、その方法を色々と模索してくれたそうです。しかし、「芝生は危険だ!」とする声には逆らえず、また敢えて芝生を残すことでおやじの会に非難が集中してしまうことも懸念されたため、表土除去の際に芝生もはがしてしまうことになりました。この決定に関して、おやじの会は何も関与していません。

こうして松ケ丘小学校の校庭から芝生は姿を消し、おやじの会は活動成果を失ってしまいました。芝生の除去を求めていた人たちは、例えばここに見られるような勝利宣言を行っていました。


ところで、最初に「芝生が危険な事例」として取り上げられた土浦市立右籾小学校ですが、学校HPを見ると現在でも校庭は芝生のままで残っているようです。土浦市と守谷市、この差はどこから生まれたのでしょうか?
土浦市は活動が鈍く、除染作業が遅れてしまったのでしょうか?それとも、土浦市民は冷静で、現在の放射線レベルでは危険性が極めて低いことを適切に判断することができたのでしょうか?

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