2016年9月22日木曜日

プロ棋士による小学生親子への囲碁入門

小学校でのPTA活動の一つ、文化委員会の取り組みとして児童と保護者を対象にした「囲碁入門講座」を実施しました。日本棋院からプロの棋士に来ていただいてご指導いただく本格的なイベントでしたので、今後の参考になることもあろうかと、ここで情報をまとめておきます。
【開催内容】
日時:平成28年2月7日(日) 13:30~15:30( 受付開始13:15 )
場所:守谷市中央公民館 講座室1
内容:囲碁初心者への入門講座を実施します。全く初めての方でも大丈夫です。
講師:加藤啓子六段(日本棋院東京本院所属)
料金:無料 (持ち物は必要ありません)
定員:20組40名

PTA会員(=保護者)と児童を対象に囲碁の入門指導を行うのは難しい内容ではありませんので、多少の経験を持つアマチュアでも十分対応可能です。しかし、全く囲碁を知らない人に関心をもってもらうには「プロの先生に教えてもらえるよ!」という点が大きな魅力になると考え、今回は日本棋院から棋士を派遣していただく前提で準備を進めました。プロに依頼するとなれば当然相応の費用が必要なわけですが、日本棋院に「がっこう囲碁普及基金」という支援の仕組みがあり、こちらを申請しました。
ただし、ここで若干のハードルがあります。私が対応した際は子供が囲碁教室でお世話になっている日本棋院つくば支部の方にサポートしていただき、日本棋院との連絡のきっかけを作っていただきました。おかげで申請から承認までの手続きがスムーズに進んだと思うのですが、日本棋院とのパスが全くないアマチュアが初めて取り組む場合は、交渉が進み始めるまでに時間がかかるかもしれません。

さて、この種の手続きには何かと時間が掛かるもので、振り返ってみると日本棋院へ申請書を提出したのは2015年9月でした。開催が翌年の2月ですから、我ながら早くから準備をしていたものです。PTAの活動として進めたので、内容について文化委員関係者の合意を取り、小学校の了解を取り付けてから対外的な交渉を始める必要がありますので、これらに伴う労力は相当でした。
日本棋院に支援していただけるのは棋士の派遣だけでなく、入門指導に使う道具も貸し出しして貰えます。しかも、荷物の送料は往復共に日本棋院持ちとありがたい限りです。


届いた荷物

日本棋院からの支援物資がこちら。プラスティック碁石一式と、ゴム製の碁盤。これは両面が7路と9路の盤面になっています。あとは大盤解説用の大きめのマグネット碁石と大盤(これは紙製)でした。今回は20組40名の参加者想定でこちらが碁石等の数量を指定しましたが、普通サイズのダンボール1つにピッタリと収まっていました。荷物を返送するための着払いの用紙も準備されており、至れり尽くせりという感じでした。
一つ注意点があるとすれば、これらの道具は入門指導を前提にしているため13路盤の用意はないそうです。今回は1回限りのイベントでしたが、年間を通して複数回の講座を行う場合は9路盤では物足りずに13路、19路へということもあるでしょうが、それらの道具は独自に用意することになるようです。


入門者用のルールブックも

さらに、日本棋院には学校で継続的に使用する囲碁道具の購入費用も補助してくれる仕組みがあります。私が担当したケースではこの仕組みは利用しませんでしたが、せっかくなので上手く活用して囲碁と長く接するきっかけを作りたいですね。


当日の様子

当日は日本棋院から加藤啓子六段に来ていただきました。地元茨城県出身ということで人選されたのだと思いますが、お会いしたのは開催当日が初めてでした。当日の進行は開催前のわずかな時間で簡単に意識合わせしたのみで、あとは流れで臨機応変にという感じで進めました。プロの先生だからといって全てお任せしてしまうのは相応しくなく、やはり開催者側が全体的な進行をうまく促していく必要があると思います。
また、参加する人数次第ではありますが、プロの先生お一人では指導にも限界がありますので、アマチュアの有志にお願いして当日の運営をサポートしてもらいました。これは私自身を含めて4名体制とし、参加者から出る質問などへの応対を行いました。ちなみに、日本棋院には「学校囲碁指導員」という資格があります。囲碁が打てる人であれば、きっかけ次第で簡単に取れる資格ですが、例えば今回のような入門指導の際、こんな資格でも持っていることで話を進めやすくなる効果がありますので、チャンスがあれば取得しておくとよいと思います。
茨城県つくば市で学校囲碁指導員講習会が実施されたときの様子はリンク先に記載しましたので、あわせてご参考まで。

イベント終了後には日本棋院へ実施報告書を提出する必要があります。こちらも規定の書類に必要事項を記入するだけで滞りなく進めることができました。以上書いてきた通り、イベント開催前後に日本棋院とのやり取りが色々と発生しますが、多少負担になるのは囲碁道具の受け取りと返送のみですので、この「がっこう囲碁普及基金」というのは利用者にとって大変ありがたい仕組みだと実感しました。この種のイベントが他の学校などでも多く開催されるといいですね。


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